NHK BS世界のドキュメンタリー:ねらわれた図書館 アメリカ“分断の最前線”
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アメリカの公共の図書館から今、本が次々と撤去されている。
協力的でない司書には嫌がらせが殺到。辞職や解任に追い込まれるケースも。
いったい圧力をかけているのは誰なのか?
ルイジアナ州の中学校で図書室の司書をしているアマンダはネット上で「変態」と中傷され殺害予告も受けていた。
きっかけは地元図書館の会合で検閲に反対したことだった。
公共の図書館を攻撃する人々は標的とする本のリストを全米で共有。
人種問題や性的マイノリティーなどを扱った本を公然と燃やす動きも起きている。
分断が深まるアメリカの現実を描く。
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「BS世界のドキュメンタリー」という番組が大好きなのです。
ちょっと左派ジャーナリストの目線?とも言えますが、内容は至極真っ当なのです。
今回は、米国の図書館に対する自治体の検閲と一部の本の排除についてのドキュメントでした。
性的マイノリティーを扱った本を公共の図書館に置く事を良しとしない、PTA団体等が中心に始まった様なのですが、一部の政治家が票を集めるために悪用し先鋭化、凶暴化している現実が報告されていました。
「子どもを性的悪書から守る」という大義名分のために、それらを所蔵している公的図書館の公的予算を停止したり、或いはそれらの本を集めて燃やしたりする様です。
まるで、レイ・ブラッドベリによって1953年に書かれたSF小説の「華氏451度」を思わされました。
聞くところに依ると、米国の保守系キリスト教団体は、未だに「ダーウインの進化論・種の起源」を否定しており、南部のある地方では、この説を学校で教育に使うことを禁止していたりするそうです。
ニューズウイーク:米国で進化論支持派がようやく過半数となる
今のアメリカって、病んでいるんですね。
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