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京都大学総合研究推進本部:大山修一氏
西アフリカ、サハラ砂漠の南に広がるサヘル地帯に位置するニジェールという国ですが、干ばつや気候変動の影響を受け、1970年代から砂漠化が大きな問題となっています。
中でもニジェールは世界の最貧国のひとつとして知られていて、お金もなければ、食料もないという国です。私はそこで、ゴミを利用して土地を緑化する活動を続けています。
農村では現金を得るために農・畜産物を育てて、どんどん市場に運んでいきます。
それらの農産物は市場を通じ、都市に運ばれ、大量に消費されます。
都市の消費社会のなかでは当然、大量のゴミやし尿が出てきます。
それらは都市に蓄積し、生活環境を悪化させるだけで、農村地域の生態系には戻らないので、農村の土地は痩せ細っていくばかりです。
日本では毎年、国民一人あたり500kgちかい食料を海外から輸入し、食べずに捨ててしまうというフードロスの問題が深刻になっています。
世界の周縁に位置する国の土地はどんどん痩せほそり、経済の中心地である都市はゴミ問題が深刻になってゆく。
都市の衛生問題と農村の砂漠化の問題は、地球規模で起こっているコインの裏表なんです。
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この方は、都市にあふれるゴミを砂漠に捨てることによって、砂漠の緑化を推進しているヒトみたいです。
日本では古来、人糞や牛糞、鶏糞、豚糞、生ゴミ等、なんでも農業の肥料として利用していました。
最近の和牛の輸入による餌の高騰で、農家の経営が続かなくなった為、昔のように藁を餌に転用している飼育業者も有るそうです。
今の日本は、何を作るに当たっては肥料でも農薬でもなんでも、輸入品に頼ってしまっています。
そろそろ、日本人の食に対しては、有機農法への考え直す時が来ていると思います。
農薬を減らせば、コストも下がると思うですが、どうででしょう。
我々消費者も、見た目のキレイな農薬漬けの野菜ではなく、有機農法で作られた見た目の悪い野菜を食べましょう。
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