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小泉農水相は「随意契約」で2022年産米20万トン、2021年産米10万トンを、60キロ・平均1万1556円で大手小売業者に直接売り渡し、集荷・卸売業者などの中間手続きを減らすことで、店頭価格は5キロ2160円程度になると見通しを示しました。
秋までに売るコメをすでに高値で買い、確保している卸売業者への補償はどうなるのか。
最も懸念されるのは、コメの価格が安くなり過ぎるとコメ農家への影響が出るではないかと課題を指摘しています。
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ワタシ的に言うと、米農家は優遇されすぎているんです。
我が家は親父がお茶農家をやっていました。
私の実家付近はお茶処で、家族の親戚も殆どがお茶農家でした。
米は自宅で食べる位の量しか生産しない農家が殆どでした。
およそ40年ほど前から、日本中で大手飲料メーカーがお茶ビジネスに参入した頃から、大手飲料メーカーに依る買い占めにより、お茶の価格が暴落し、生産農家は次々と撤退。
本当に大規模にお茶の生産をやっている農家しか生き残っていません。
私の親父は小規模農家でしたが、お茶を持って地方都市を回って個人販売を行っていました。
個人売買しているお茶が市販のお茶より30%以上も安かったり、混ぜものの無い藪北種で土地がお茶に向いていた為かとても美味しかった事もあり、一度買ってくれたお客さんは電話で問い合わせしてくれて、生産したお茶の全てを自根販売していました。
自慢ではないですが、私の親父は商才に長けていたんでしょう。
今のお茶農家は、自分たちで米の価格暴落を乗り切ることなど考えないようです。
これまで、余りに優遇されて来た米農家は、だまって生産すれば利益が出る環境を欲しているんですね。
今回の随意契約で販売する米の価格は、60kGが平均1万1556円(963円/5kg)らしいですね。
つまり、農家は普通はこれくらいで生産した米を売り渡しているということ。
これじゃあ、利益なんて出るはずがない。
私なら、30Kgの玄米を1万5000円くらいで(2500円/5kg)でネット販売するでしょう。
30kgなら、ヤマトで送料3000円くらい必要ですが、それでも1万8000(3000円/5kg)くらいの価格です。
しかも、新米です。
その上に、売り主が明確なので、誠実に販売をすれば、製品にも信用がおけると言うことで、農家が美味しく安全な米を生産すれば、お客さんは末永くずっと買ってくれるでしょう。
そして今は、個人販売の環境はとても整っています。
アマゾンでもメルカリでも楽天でも、いくらでも販売は可能だと思います。
私が米農家であったら、今頃は全数をネット販売しているでしょう。
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