2025年5月24日土曜日

スタックスのRACジャックを修理する

  良くあることと思いますが、オーディオアンプ等のRCAジャックのアース部分が取れてしまう事があります。
 特に、私が常用している「TOMOCA ( トモカ ) / JS-65R」は、元々嵌合がキツイ感じです。










 その所為なのか、STAX ヘッドホン・アンプ「[SRM-323A」のRCAジャックのアース部分が外れてしまい、しばらくそのまま放置していました。
 これだけの為にSTAXへ修理に出すのも面倒なので、この際ですから、破損したRCAジャックを市販品に交換しました。

 ※破損前










 ※破損時のコネクター













 
 最近の大型のパワーアンプ等は、RCAジャック部が基盤から生えている事が多いと思いますが、そうすると、アンプなどの裏板を外して基板の裏側からアクセスするなどが出来ない場合は、基盤全体をケースから外す作業が必要で大変面倒な事になります。
 幸いなことに、このヘッドホン・アンプは基盤とRCAジャックは別構造となっており、ケーブルで繋いでありました。(ラッキー!)

 ※修理中(RCAジャック交換済 ・1MΩの抵抗は未装着)














  実はジャック部分の裏側で、「+」と「-」が、「1MΩ」の金属皮膜抵抗でジャンパーしてありました。
 入力ケーブルが両方ともオープンに成った場合に発生する「ループノイズ防止」だと思われます。
 別に無くても構わないかとも思いましたが、大事を取って、とりあえず新しい物を組み付ける事にしました。
 発注した金被被膜抵抗は、今月末には届くと思います。
 長らく放おって置いたコンデンサー・ヘッドホーンですが、久しぶりに特有の優しい音色が聴けるのは嬉しい限りです。

 元のソケットAssy (R側/L側の端子は、1MΩで、+とアースが短絡されている)

 


 








 ************ 2025年6月02日 追記 ***************

 入力部に1MΩの抵抗を追加して修理が完成。
 早速「20ビットのマルチビット形式DAC(PCM63P)」と「32ビット シングルビット形式のDAC(PCM1795)を、STAXのヘッドホーンで聴き比べてみました。
 DAC後のIV変換回路には、PCM63P・DACには「OPA134」を、PCM1795・DACには「MUSE01」を使っています。
 また、PCM63Pはオーバーサンプリング回路が有りません。
 PCM1795は現代のDACに近いですので、8倍オーバーサンプリング回路が組み込まれています。

 果たして個人的な結果としては、PCM63Pの方が残響やエコー等が良く聞こえてきて、空間の広さを感じさせる上に高域が鮮やかに感じられ、こちらが勝っているように思えました。
 これがマルチビットとシングルビットの違いなのか、あるいはオーバーサンプリングの有り無しの違いなのかは不明ですが、進化したDACの方が必ずしも音が良いとは限らないようです。

 しかし、STAXのヘッドホーンの高域は伸びが良くそれでいて刺激感が無いのが良いです。
 低域はパンチは少ないが、クラシックを聞く用途としては十分に低く押し出しも良いので、ゆっくりと音楽に浸れます。 
 これからも、このタイプのヘッドホーンは手放せそうもありません。

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