2025年8月12日火曜日

新米価格はどうなる?

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 JAが農家に前払いする「概算金」が去年よりも60キロあたり1万円以上高い、3万円ほどになるということで、新米の店頭での販売価格は去年より1600円ほど高い5キロあたり4000円台になるのではないかとみられています。

 JA全農の新潟県本部ではことし3月、「一般のコシヒカリ」について60キロあたり2万3000円と提示し、去年から6000円、率にして35%引き上げました。
 最終的には2万6000円以上を目指すとしています。

 JA全農あきたは「あきたこまち」を60キロあたり2万4000円と去年から7200円、率にして42%引き上げるほか、JA福井県は「コシヒカリ」を60キロあたり少なくとも2万2000円と去年から4800円、率にして28%引き上げる方針です。


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 今年の早場米(新米)の最高値は、税込み¥6350(5Kg)もあるそうです。

 いやいや、そうなるともう米を食う気がなくなる。
 備蓄米だって、それなりの炊き方をすれば美味しく炊けるそうですし、我が家の収入から考えて、¥3500/5kgが限度です。

 今年はまだ米が高騰する前に、玄米で沢山買い込んでいたので、高い米を買わずに済みましたが、そろそろ玄米も10Kgくらいしか残っていません。

 まあ、やっぱり昨年の夏の終わりに沢山買い込んだ「素麺」や「乾燥蕎麦」がまだ沢山残っているので、急いで米を買うつもりもありません。

 最近は、小麦粉をこねて作る料理やお菓子も覚えたので、このまま米の高値が続けば米を食べる量や機会を減らすことになりそうです。
 特に精米は栄養価が比較的低くて、血糖値も上昇しやすいそうなので、沢山食べるのはよろしく無いそうですから、「米価格の高騰は健康維持にはプラス」と考えることにしています。


  2024/08/13 追記
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 巷のTVでは米価格高騰に対しての報道内容が少し変わってきたように思える。
 米価格が急激に高騰したときには、「犯人はだれだ?」みたいな書き方で、買い占めの張本人は「外国人のバイヤー」であり、倉庫に沢山積み上がっているなんて報道まで出てきていた。
 最近は農協と自民党政治家の癒着なんてのが話題であった様に思う。
 しかし、結局は農林水産省の米生産量と消費者の統計が間違っていたとの報道も有る。

 所で、TVのコメンテーターの話を聞いていて、「それはちょっと違う」と思った事があった。
 それは、「米生産は大変な重労働で、それに見合った価格で販売しないと米生産者がいなく成ってしまう」と言ってる「知ったか野郎」の話であった。

 まず言っておくが、野菜やその他の農業生産品に対して、米生産がそれほど重労働ではない
 それは、多くの米農家が「兼業農家」であることが、その証拠でもある。
 そんなに重労働なら、兼業なんて出来ないはずです。
 田起こしや土壌作り、植え付け、最後の刈り取りだって、最近は機械化されており、エアコンの効いた機械の上での作業である。

 彼らはあくまでも「兼業農家」であり、生計の主となっている人は今では少なくなっている。
 日頃は、何処かに務めて給料をもらっている人が多いのだ。
 これでは、生産規模が大きく出来ず、効率も下がるだろうし、しかも日本の田んぼは区切りが多くて小さな作業しにくい田んぼが多いのも原因だ。

 生産量と価格の両方を満足させるには、大規模化が必要だが、農業系の政治家はそれを許さない。
 大規模化すると、農業従事者が減ってしまうので、農業系議員に投票してくれる人も減ってしまうからだ。
 だから、小規模農家には多くの税金が投入されるが、大規模で企業家された農業主には一切の税金は投入されない。
 
 結局は小さな田んぼ農業機械を効率的に使えないため、兼業農家はドンドン減っている。
 山間の段々畑はドンドン放棄地に成っており、いくら補助金を出して「所得補償の金」を積んでも、若い人には魅力には見えない。
 若い人は、もっと実入りの良い仕事を探し、空いた田んぼにソーラーパネルを設置して、何もしないでお金が入る方を選んでいる。

 農業系議員がどう立ち回ろうと、今の農業従事者の高齢化を止める事はできない。
 この後の10年くらいで日本の米生産業は衰退し、海外からの輸入が消費量の半分くらいまでなってしまうかもしれない。

 だから、「日本の食料保証のために米の価格を上げざるを得ない」なんてのは嘘っぱちなのだ。
 自分たちの選挙の票が減らないように、我々から徴収した税金を農家に投入し、先のない農業を見ないふりをしているだけである。
 そして、それに載せられる頭の悪いマスコミが同調してしまう日本の先行きは、実は真っ暗なのだ。

 今の米の適正価格が高いとは思わないが、世界は半分以下の価格で生産できている。
 これまでの農政が間違っていたから、こんな状況に成ってしまったのだから、それは農家の責任ではない。
 これからの米の価格高騰も、10年くらい先になれば落ち着くだろう。
 米の絶対的な生産量が減れば、政府も込めの輸入自由化を進めざるを得ないのだ。
 

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