2025年8月24日日曜日

日本でEVが普及すると、本当に温暖化ガスの削減ができるのだろうか?。



  日本でのEVの販売シェアは、輸入と国産を含めても1.3%余り(2025年7月)でしかありません。
 世界全体の普及率は、2024年度で22.0%まで上昇しているようです。

 EVを世界が普及させる目的である、温暖化ガスの排出にどれくらい貢献しているのでしょうか?
 国立環境研究所の資料をみると、やはり発電方式により削減効果はかなり差があるようです。

 
















 原子力発電が主な国(特にフランス)では、温暖化ガスの排出削減効果は90%と高く見られていますが、石炭発電は主な中国では、わずかに15%しかありません。
 先進国以外の発電方式は火力発電が主流なのですから、殆ど効果は期待できないのです。

 その上に、電気自動車は製造時に多くの温暖化ガスを排出する事を考えると、環境にはマイナス効果しかない様に見えます。
 世界で最も大きなEV製造のシェアをもつ中国は、大量のバッテリーを低コストで製造すると同時に、実は恐ろしい量の温暖化ガスを排出し続けています。
 そして、本当に温暖化ガスの削減に真面目に取り組み、結果を出しているのは、ハイブリッド車が主流な日本と、近年ハイブリッド車が売れている米国やEUと言うのも皮肉な結果です。






















 国立環境研究所の車両別の比較グラフは、ガソリン車と比較されていますが、ハイブリッド車は遥かに排出が少ないのです。
 今のハイブリッド車より高効率で温暖化ガスの排出量が決定的に減らした物が出現するならば、わざわざインフラへ大量の資材を投入してEV主流の交通環境を構築する意味があるのか、とても疑問に思います。

 非常に遠い未来、全世界が化石燃料を使わない発電方式に移行できたなら、EVを普及させる意味はありますが、現状では温暖化ガス削減にマイナス効果しか無いように思えます。

 そして、ハイブリッド車の伝導効率を飛躍的に高める「スーパーキャパシター」の開発も進んでいるようです。
 また、エンジンの熱効率が45%~50%を超えるのもそう遠くはない思われますので、今後もハイブリッド車は進化し、製造時やインフラの整備時に発生する温暖化ガスの排出量を考慮すると、圧倒的にハイブリッド車が有利に成るでしょう。
 日本はインフラに大量の税金や資材を投入するより、この研究分社に投資し日本の技術力を高める事が、本当の温暖化ガス排出削減につながると思っています。

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