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昨年夏から秋にかけて、街のコメ店が卸売業者に米を発注しても「在庫はない」と回答された苦しい記憶がある。
結局、街のコメ店の商品は底をつき、「店を閉めるか」と漏らす米店もあった。
だが今、店頭に多くの令和6年産の米が並んでいる状況から、卸売り大手は実は米の在庫を多量に持っていたと推測される。
そして今、今年よりもずっと安い価格で仕入れた6年産米を、米が高騰している今を狙って、売り上げを伸ばしている。
その煽りを受けて、高騰しすぎた令和7年度米は売れなくて在庫が積み上がっている。
米卸売り最大手・神明ホールディングスの藤尾益雄社長は、朝日新聞の取材に対して、こう語った。
「正直、60キロ3万5000円で買った米を、2万5000円では売れない。国が買い取って安く売るしかないのではないか」。
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かつて農水省が米価高騰の原因だと主張していた「流通の目詰まり」が、まさに今、起きているのだが、国は国民の血税を浪費するおコメ券を国民に配布して、コメ卸業者の困窮を打開したいそうだ。
しかし、コメ売大手の主張と農林大臣の対応は、日本国民を馬鹿にした発言と行為で呆れるばかりだ。
お米券は米価を買い支える目的にしか思えないし、税金を払った国民のためにはならない。
お米券が配布されれば、高騰したコメを国民が買うことに成り、コメ価格が下がらない事を見越した政策である。
それは、市場原理を歪める行為であり、就任時の彼の言葉は全くの嘘でしか無かったことになる。
嘘つきは泥棒の始まり、鈴木大臣にはふざけるなと言ってやりたい。
どんな政策を取ろうと、市場原理は覆せない。
このままでは、国民の米離れは進むだろう。
既にその兆候は見えており、スーパーでも割高の「2kg売り製品」しか売れていない。
国民はコメの足りない分を、パンや麺類等で既に補っているのだ。
また、米国産等の輸入米が半端なく増えているそうだ。
国産米の値段が高ければ、当然の如く大手食料チェーンはコストダウンのために輸入米を使うだろう。
今までも米農家の減少が問題に成っていたが、益々米農家は減っていく事になるだろう。
そして国産のコメの価格は高騰し高級品と成り、一般の人には買えなくなるのも遠からずだろう。
鈴木農林水産大臣の言う、市場原理が働くのだから。
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