爆発的な成長を見せる中国企業・BYD。
BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は、BYDの日本での乗用車販売の第1号社員。
業界30年以上の大ベテランがBYDに加わった理由から、入ってみてわかった苛烈なBYDの企業文化、圧倒的な参入障壁を持つ日本市場の攻め方。
BYD Auto Japanの東福寺厚樹社長は、BYDの日本での乗用車販売の第1号社員。
業界30年以上の大ベテランがBYDに加わった理由から、入ってみてわかった苛烈なBYDの企業文化、圧倒的な参入障壁を持つ日本市場の攻め方。
参考:東福寺厚樹
BYD Auto Japan株式会社の代表取締役社長を務める自動車業界の重鎮。
1981年の三菱自入社から始まり、VW Japan Sales社長などを経て2022年に現職に就任。
日本でのEV普及と軽EV市場への参入など、BYDの成長戦略を推進中。
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東福寺厚樹さんの思惑は、これまでのBYD車は車格が大きく日本市場でで既にオワコンのセダンでは、日本市場では受け入れられなかった。
小型のハッチバック車と軽自動車なら、値段次第ではバンバン売れる!と思って居るようですが、無理でしょう。
同程度の軽EVである「日産サクラ」の販売台数は減少しています。
2023年度(2023年4月~2024年3月): 34,083台
2024年度(2024年4月~2025年3月): 20,832台
2025年度は、2万台を下回る事が予想されます。
BYDラッコがお安く値段を提示しても、2万台/年間は超えないでしょう。
あれだけ問題を起こして既に倒産状態の三菱自動車出身の方ですから、残念な方なんですかね。
常に大きな会社の軒下を渡り歩き、有望だと思っていた会社がどんどんと斜陽化して落ちぶれていったのを見てきた方です。
「あんた達は負け組だよ」と、言ってみたかったんでしょうね。
今まで言われ続けてきて、やっと中国という覇権国家の足元に取り付いた訳ですから。
彼の所属していた三菱自動車の販売車両は、一部に熱狂的なユーザーが居ますが、日本国内シェアは、軽自動車と登録車を合わせても約3%前後しかありません。
そんな人に日本国内販売を任せたってことですから、いくら日本の自動車事業に投資しても、BYD車は売れないのでは?。
今でも日本人は、電気自動車をあまり信用していないんですよ。
と言うか、電池を信用していない。
スマホのリチウムイオン電池が、バンバン使うと2年くらいで寿命を迎えて使えなくなるという経験が、そう思わせるのかもしれません。
そして、中国製の電動バイクがいたるところで爆発したり、EVが焼損したり。
EVって、いくら補助金を使っても、やっぱり値段は高い。
ましてや、EVが大量に売れるように成ったら、当然ながら補助金は打ち切りです。
既に欧州の多くの国で、EV補助金は打ち切りになってしまいました。
その影響も有ってか、欧州でのEVの売れ行きは芳しくないそうです。
例えば軽クラスで比較すると、軽EVって最近でも、購入時は諸費用込みで260万円~300万円程度ですが、ガソリン車の軽だと一般的な車両では200万を超えません。
いくらランニングコストが安いと言っても、それを取り戻すには10年以上かかるでしょう。
価格設定が、補助金有りきってことです。
でも、その補助金は我々日本国民の税金です。
充電が面倒ですよね。
近所での足代わりなら、ガソリン車では1回/月くらいの給油で済みますけれど、EV車だとそうはならない。
あまり遠出をしない人だって、週に1回は充電が必要だし、充電量が減ってくるといつカラッケツに成ってしまうかと、常に「ドキドキ」なんて事になりかねません。
我が家の近所の「日産・さくら」のオーナーさんは、100Vコンセントから窓を開けて長いケーブルを引っ張って充電している様です。
散歩中に近くを通ると、不安そうに外を眺めていたりしますが、そこまでしてEVに乗りたいの?、と思ってしまう。
もし遠くへ行きたく成っても、遠出で使うには軽EVだと非常に不便です。
実航続距離は、200㎞に満たないかも知れませんので、走っていて常に緊張したりして・・。
ガソリン軽自動車だと、燃料が30L満タンで「15㎞/L」で計算して「450km」も走れます。
EVでの遠出だと、出先に充電スポットがあるかとても心配だし、事前に何処に有るのかを調べてからでないと出かけることが出来ません。
比べて、ガソリンスタンドは何処にでもあります。
はっきり言うと、自動車市場が成熟している日本の一般人は、無駄に自動車にお金を使いません。
自動車がステータスだった時代は過去のモノ、或いは超高級車だけのモノです。
特に、軽自動車っていわゆる下駄代わりなのです。
最近のハイト系の高級軽自動車って、「250万くらいするから、補助金を使えばEVも同等だ」と言う人も居ますが、それは間違っています。
今のEV軽自動車の位置づけは、セカンドカーです。
もう一台、遠距離を走れるファーストカーが有って、例えば奥様用にセカンドカーを買うのです。
カンドカー目的の軽自動車であれば、価格は「150万」くらいです。
「250万」を超える軽自動車を買うユーザの目的は、ファーストカーです。
ファーストカーであれば遠出もしますので、航続距離が短いEV軽自動車は対象に成り得ません。
例を言えば、もし東京に住んでいて、ちょっと箱根まで遊びに行くとすると片道で85㎞くらい。
途中で遊び回っていると50㎞くらいは簡単に走ってしまうから、全行程での走行距離は200㎞は簡単に超えてしまう。
軽EVの実航続距離は200㎞に届きませんから、絶対に途中で充電が必要になります。
こんなシチェーションを考えてみると、やっぱり軽EVはセカンドカーとして近距離用にしか使えない。
セカンドカーに250万の軽自動車って、個人的には有りえませんね。
安くて、壊れなくて、燃費が良くて、遠距離も走れる軽自動車やコンパクトカーがウヨウヨ走っている日本で、セカンドカーの航続距離しか無い軽EVをメインと考えるBYDは、日本でメジャーにはなれないと思いますがどうでしょう。
補助金を付けないと売れないという時点で終わっていると思います。
返信削除(電池の技術的な知識がある方々なら最初から選択肢に入らないと思います。)
加えておっしゃる通りで購入しても日々運用していく中で
充電ステーションが壊滅的に存在しない。 特に田舎は(笑)
kkumaxさん、こんばんわ。
返信削除中国製EVには、様々な意見があると思いますが、どんなに頑張っても価格ではBYDには勝てないでしょう。
それは、国家ぐるみでバッテリー開発・製造だけでなく、資源確保に随分前から動いていたからだと理解しています。
また、中国国内で13億人もの人間が居るので、他の国で売れなくても自国だけで販売台数が稼げるのも強みですよね。
しかし所詮EVですので、バッテリーのエネルギー密度が増えない限り、化石燃料車には勝てないと思います。
ところで・・・
返信削除kkumaxさんとこは、コメント書き込み設定無い様ですね。
いつも一方通行で、申し訳ないです。