2025年5月3日土曜日

フロンティア AI 究極の知能への挑戦

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 AI 究極の知能への挑戦
初回放送日:2023年12月13日

 進化が止まらない人工知能・AI。ChatGPTを超え、人間の知能に匹敵する“究極の人工知能”の開発が世界中で進んでいる。
 番組は、生成AIを組み込んだ最新型AIロボットとガチンコ対談!AIが漫画の神様・手塚治虫の「ブラック・ジャック」の新作を“創作”する現場に独占密着!蹴られても何度でも立ち上がる驚異的な身体能力を獲得したAIロボットとは?最先端のその先に、人間自身の知能の驚くべき本質が見えてくる。













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 久々に、NHKで面白い番組をやっていたように思いました。
 今回のテーマは最近話題の「生成AI」を超えて、「究極の人工知能は作れるのか?」でした。

 所で私はずっと、最近話題である「生成AI」の記事や番組を見ると、なんとなくレベルが低くて、とても「人工知能」等と呼べるものではないと感じていました。

 どれくらいの人が知っているのかわからないのですが、過去に似たような機能である「人工無脳」と言うチャットボット・プログラムが有りました
 もう30年以上も前の事です。
 現在の「生成AI」は、動かすのに巨大なコンピューター施設と、一つの街で使うほどの電力が必要だそうです。
 ところが、なんとこのチャットボットは、PC88(8ビットコンピューター)やPC98(16ビットコンピューター)で軽々と数十ワットの電力で動いていたのです。
 

リンクから抜粋 (C言語のソースコードも公開されています)
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 基本アルゴリズムは簡単で、ユーザーが入力した文章を分解し、単語を抽出し、その単語に対する回答を辞書から読み込んで表示します。
 単語が辞書に無ければ、その単語の意味をユーザーに聞いて辞書に登録します。
 当時は形態素解析が十分にできるような環境ではなかったので、入力時にスペースで区切りを入れてもらい、助詞などを取り除いて単語を抽出していました。

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 実は今日の「生成AI」も、構造はデータベースそのもので、沢山のデータを読み込ませたデータベースにアクセス、分解した単語に対し前後で最もデータが多数な別の単語を結合する構造になっているそうです。
 これって当に、「人工無脳クルミちゃん」の進化(退化)だと思います。

 人間の頭脳もやはり生成AIと似た構造であり、外部の刺激に対してニューロンを結合させますが、その学習した沢山の結合のなかから一番結びつきの強い組み合わせて知能を働かせるそうです。
 では、既に人工知能は出来上がったと言えるのか?。
 今回の番組によると、それは否だそうです。

 人間は育っていくうちに、内部と外部から様々な刺激を受けます。
 触覚や聴覚、味覚、視覚、嗅覚、等の5感と、原始的な生物から高度な知能まで含めた生物や静物との交わりなどから、人間の頭脳は育っていくそうです。
 それは、生まれ出る前の母親のお腹の中で既に始まっているとは驚きでした。
 母親のお腹の中で足を動かして蹴ったり、手を動かしたり、体全体を動かしたりして、子宮の中で自分の身体や姿勢、重力等を感じ取り、既に知能化を進めている。

 生成AIに「リンゴとは?」と尋ねると、丸い、赤い、酸っぱい、赤い皮で覆われているなどと答えるかもしれませんが、生成AIはリンゴをたべた経験が無いので、本当の意味でのリンゴは知らないのです。
 例えば普通の人間は、家族に不幸があったりするととても悲しくなります。
 生成AIも同様の反応を示すかもしれませんが、本当の意味の悲しさを知ることは永遠に無いでしょう。
 だって彼らは機械であり、簡単に複製やコピーができてしまうんですから。

 そしてなにより素晴らしいのは、人間の知能は限りなく少ないエネルギーで動くことができる事。
 本当の意味で「スーパーAI」であり、機械の頭脳では到達できないレベルの知能だという事です。 

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