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BYDが発表したのは、BYD傘下の高級車ブランド「仰望(ヤンワン)」の新型セダン「U7」に採用する2L直噴ターボ水平対向エンジンを搭載したハイブリッド車向けエンジン。
BYDの水平対向エンジンは、純粋な走行性能追求型ではなく、効率性とハイブリッドシステムとの親和性に重きを置いています。
・熱効率重視:ポルシェのような高回転・高出力型とは異なり、あくまで燃焼効率最優先
・ターボとの最適化:低回転域でも最大トルクを発揮する設計
・ハイブリッド専用設計:EVモーターとの統合を前提とした構造で、エンジン単体での駆動は補助的役割
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個人的に疑問に思うのは、熱効率重視なのに何故水平対向エンジンなのか?。
熱効率について常識的に考えると、水平対向エンジンは最悪の選択でしょう。
まず、ロングストローク化が困難無為に、ビッグボアタイプのエンジンに成りやすい。
燃焼室やピストン頭部の表面積が大きくなり、それが爆発エネルギーを熱として吸収し、冷却水に逃がしてしまうために、熱効率の改善は難しい。
シリンダーやシリンダーヘッドが、通常の並列エンジンに対して倍の数が必要である為、同じく熱損失や機会損失が大きく、どれほど技術が進もうと、並列式に比較して効率的なエンジンにはならない。
ウオータージャケットも左右に独立させねばならず、カムシャフトやカムチェーンも倍の数が必要になります。
例えば日本のエンジンでは、摩擦に依る損失を減らすためにカムシャフトとロッカーアームの接触部にローラーベアリングを使う等で、機会損失を減らしいています。
また、ピストンリングの張力も燃費に大きく影響するという微妙なものなのです。
それらは、一般的なイメージでは僅かな機械損失に思えますが、実は大きいく、日本メーカーは、地道に改善を行い、今の高効率エンジンを作り上げているのです。
水平対向エンジンは、当然ながらアルミブロックや其の中の冷却水等の容量も多く、其の為に暖機時の燃料消費が大きくなります。
走行時にも、全体的に無駄にエンジンの熱エネルギーを奪う構造なので、絶対にBYDの言う熱効率優先エンジンではないでしょう。
水平対向エンジンのメリットは、エンジン長を短く出来ることや、メインベアリングの数を減らせること、上手な設計では重心が低くなり、ブロック剛性を高く出来る事だと思っています。
「BYDのエンジン技術を高そうに見せる為だけ」のエンジンだとしか思えません。
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