ホンダ N-ONE e: 【先行レビュー】今年秋に発売予定!! 暮らしを支える日常のパートナーになる"軽EV"が新登場!!
参考: HONDA 公式サイト
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バッテリー容量: 未公開 (参考 N-VAN 29.6kWh)
満充電時の航続距離: 270キロメートル(WLTCモード)以上
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温暖化防止を目的として考えると、米国製のテスラなどよりも遥かに貢献できるだろう。
テスラはその車体構造が一体成型された構造物を組み合わせた「メガキャスティング」であり、アルミニウムや亜鉛、マグネシウムなどの金属を高温で溶かし、金型に流し込んで製造する。
つまりボディ製造時に、恐ろしいレベルの温暖化ガスを排出する。
バッテリーも、モデル3では54kWhから75kWh、モデルYでは57.5kWhから75kWh、モデルSでは100kWh程度のバッテリー容量であり、これも生産時に大量の温暖化ガスを排出する。
日本でテスラを走らせる場合の電力は、殆どが化石燃料で生産されており、どんなに普及させても温暖化ガス排出にあまり貢献できない。
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このHPはEV推進を目的として作られており、結論として現在の状況でもEVが温暖化対策として有利と断定しているが、本当にそうだろうか?。
よく条件を確認すると、この結果は10万Km程度を走行するとしての結果だ。
それでも、プリウスを代表とするハイブリッド車はEVと同等に近いデータと成っている。
もっと小型の低価格ハイブリッド(HONDA FIT ハイブリッドやTOYOTA ヤリスハイブリッド)であれば、製造時の温暖化ガスを含めて評価すれば、EVを凌ぐ温暖化ガス削減効果となるだろう。
このデータでは、ハイブリッドはレクサス RX450を参考データとしているが、燃費評価の為にふさわしい車種とは思わないし、販売台数だって少ない。
いかにも、EV有利有りきのデータである事は、卑怯なデータの取り方であるだろう。
本当は、最も販売台数の多い車種で評価すべきと思う。
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次のデータは、製造時の温暖化ガス排出をグラフ化したものであるが、EV(BEV)はハイブリッドの2倍の温暖化ガスを排出している。
如何に、EVの環境負荷が大きいかが理解できるし、化石燃料車1台を作るよりもえEVのバッテリー1台分製造時の方が、温暖化ガス排出が多いと言うのには驚くばかりである。
中国では温暖化ガスを大量に排出する古い設備の石炭発電であり、広大な大陸に張り巡らせた送電網で半分近い送電ロスを伴って送電された電力でEVやそのバッテリーを製造し、そして走らせている訳である。
EVのイメージはクリーンであるのだが、実際は近年の気候変動を激しくさせてしまった張本人であるのだ。
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本当にEVををクリーンな乗り物とするには、せめて再生可能エネルギーでは知らせる必要がある。
しかし日本での現状は、ほとんどが化石燃料由来の電力で走っている。
また、再生可能エネルギーを製造するメガソーラーは、大量の森を伐採して設置されており、日本の各地で反対運動が勃発している。
今回のN-ONEeは、車体構造を旧来のガソリン車と同等としており、車体の製造時の排出量も同等と考えられる。
バッテリーも、十分に小型化されており、車体重量も軽いので、走行時の電費はかなり期待できると思われる。
残るは充電環境であるが、本当にEVで温暖化ガス排出を削減するには、太陽光発電設備を屋根に持つ家庭しか購入できない様にするべきだと思う。